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回復期リハビリテーションとは?

 急性期リハビリテーション終了後、患者様の疾患管理に留意しつつ、退院後の生活を念頭に行うリハビリテーションのことで、患者様・ご家族と、医師・看護師・理学療法士・作業療法士・言語聴覚士・医療相談員・介護士・管理栄養士など関係スタッフ全員の協力の下に行います。
  回復期は、集中的なリハビリテーションによって障害が最も効率よく改善する時期です。回復に伴い生じてくる様々な課題についても各専門的立場から支援させて頂きます。

当院リハビリテーション科には理学療法士13名、作業療法士7名、言語聴覚士4名が所属しています。

病棟の風景

リハビリ室の風景

①早期回復に向けたリハビリテーション提供体制

 発症後できるだけ早期に、集中的なリハビリテーションを継続して行うことが、回復に効果的と言われています。
 当院では理学療法士・作業療法士・言語聴覚士によるリハビリテーションを平日だけではなく、土・日・祝日も含めて実施しています。

②病棟における生活リハビリテーションの実施

 リハビリテーション室以外に普段の生活の場である病棟においても、実際の生活場面を想定し、リハビリテーションを行っています。

③チームアプローチ

 医師、看護師、理学療法士、作業療法士、言語聴覚士、医療相談員、介護士、管理栄養士ら全スタッフが連携し、患者様およびご家族を支援します。
 月に1度、患者様の現状や目標について話し合い、患者様とご家族の意向をふまえ、リハビリテーションの計画を立てています。
 また、実際に患者様のお部屋に伺い、出来る動作の確認を、医師、看護師、リハビリスタッフにより定期的に行っています。

④家屋評価

 退院後、患者様・ご家族が安心してご自宅での生活が送れるよう、必要・希望に応じて、退院前に患者様・ご家族と共にご自宅を訪問します。その際、家屋環境を調査した上で、生活動線の確認、手摺りの必要性とその取り付け位置の確認、必要な福祉用具のアドバイスなどの環境調整を行います。また、ご家族への介助方法の指導や一緒に生活する上で留意する点の確認等の生活指導も行っています。

⑤外出練習

 病院の中だけではなく、屋外を歩行する、買い物をする、公共交通機関(バス・電車・地下鉄)を利用するなど、屋外における日常生活に必要な動作の練習を行います。

⑥言語聴覚士による嚥下機能評価

 嚥下障害(食べ物を咀嚼・飲み込むことの障害)の疑われる患者様に、食物が口から食道に入るまでの動きをレントゲン撮影で連続的に記録する「嚥下造影検査」を行っています。嚥下運動の問題や食物残留,誤嚥(食物が気管に入る)を評価するのに最も有効な検査です。検査後に、医師、看護師、管理栄養士、言語聴覚士が、治療方針や治療効果について検討を行い、リハビリテーションやご家族への指導などに役立てています。

理学療法(PT:Physical therapy)とは

 理学療法では、基本的動作(寝返り・起き上がり・立ち上がり・歩く)能力の回復を目的に、運動療法と物理療法を行います。
 運動療法の種類は様々ですが、関節可動域練習・筋力トレーニング・基本動作練習・歩行練習・階段昇降練習・バランス練習・マッサージなどが含まれます。
 物理療法とは物理的手段(温熱、寒冷、光線、水治、電気、力学)によって、痛みを和らげ、関節の動きを良くするために行う治療法です。当院では物理療法として、ホットパック・マイクロ波・低周波・牽引(頚椎・腰椎)を行っています。

作業療法(OT:Occupational therapy)とは

 作業療法では生活能力の獲得を目的に、作業活動を通じて障害の回復を促す練習を行います。
 この練習には、リハビリテーション室での作業練習や、病棟での歯磨き、洗顔、着替え、トイレ動作など生活に即した練習が含まれます。また、自宅生活を想定した家事動作や和室での動作練習も行います。
 患者様が安全でより良い生活が送れるよう、日常生活上必要な自助具の提案も行っています。

言語療法(ST:speech language hearing therapy)とは

 言語療法では、コミュニケーション(話すこと・聴いて理解することなど)の障害と摂食・嚥下機能(食べたり飲んだりすることなど)の障害に対して行うリハビリテーションです。
 コミュニケーションのリハビリでは発声・発音練習や、単語・文を聞いて理解する、物の名前を思い出し言葉にする練習などを行います。
 嚥下のリハビリではお口の中を清潔にし、咀嚼して飲み込むための運動を行います。
 また、より安全に食べられるよう姿勢や介助法、食べ物の適切な形態などの指導も行っています。